普段から実践したいヒジの皮膚のケア方法
角質硬化を極力少なくすることと余分な角質の除去
ヒジの黒ずみや乾燥によるカサつきは、外部からの強い刺激への防御反応として、肘の皮膚が角質化していき色素沈着を起こすことが原因です。黒ずみを防ぐには、普段から肘をつくことを極力減らすことが一番大切です。(車を運転中の肘つきなども、無意識のうちにやってしまいがちですよ。)
では硬くなってしまった肘を改善するにはどうすればよいでしょうか?
硬くなった余分な皮膚(角質)を取り除くことが大切です。もっとも効果的なのはお風呂です。まずは湯船にゆっくりつかり、十分にヒジの皮膚をやわらかくしてあげましょう。
やわらかくなったら、スクラブ入りクリームでやさしくマッサージします。あまりに分厚く、とくにひび割れなどをしていなければナイロンタオルなどで角質除去をしてもよいですが、なるべくやさしく、最初の1回程度に抑えておきましょう。ナイロンタオルはかなりお肌への刺激が強いので、必要な皮膚まで削り取ってしまったり、ひび割れなどが傷になって広がってしまう可能性があるからです。
角質除去用のスクラブ入りクリームなどは、肌への負担を考えてつくられていますので、月に1~2回のマッサージでずいぶんきれいなヒジになりますよ。
ヒジの黒ずみを作らないためのケア
これまでご紹介したように、肘は皮脂腺(脂肪分が出てくる穴)が少なく、もともととても乾燥しやすい皮膚構成をしています。また外部からの刺激を受けやすい形状が拍車をかけ、皮膚が角質化して硬くなってしまいます。
よって美しいヒジを保つには、普段から外部から潤いを与えてあげることが重要になります。入浴後は顔や手と同じように、保湿クリームをしっかり塗って乾燥を防ぎましょう。乾燥や黒ずみが気になるときは、こうした保湿ケアの効果をさらにアップさせるため、クリームを塗った上からラップを巻きしばらく放置して成分を浸透させましょう。
これは全身に言えることですが、服の内側素材も乾燥肌や敏感肌にとっては重要です。着ていてなんだか軽いチクチク感を感じるような服や、きつ過ぎる服装は避けた方がよいでしょう。
角質で硬くなっているとはいえ肘も皮膚ですから、角質の除去にあまりに熱心になり過ぎず多くても週に1回程度にしておきましょう。乾燥したまま薄くなった皮膚は、ひび割れの原因になり、そこに細菌が入り込むと湿疹やできものなどの皮膚病を引き起こすこともあるためです。